


パンオショコラ
さてさて今回はパンオショコラです。
フランスのパンと言えばバゲット、クロワッサン、パンオショコラってな感じで王道中の王道のパンですね。
まずは概要を
クロワッサンと同じ生地を四角い形に成型し、生地の中に二筋のチョコレートだけが詰められている。
フランスでは、温めながら売られていたり、注文後にオーヴンで温めてから売ってくれる。「チョコレート入りパン」という意味どおり、フランスのパン屋やスーパーマーケットではクロワッサンの隣で売られるのが普通である。朝食や午後のおやつとして定番で、学校から帰ってきた子供たちが、夕食までのおやつとして食べていたりする。
とまあ、とてもシンプルなパンなのですが、シンプルなだけに難しい。
折込みの層を何層にするか、チョコレートはどんな物を使うか、そもそも形自体を変えてしまおうか。
試作時、色々試しましたね。色々試した結果、今の一番ベーシックな形に落ち着きました。
フランス産発酵バターを折り込んだ27層の折込生地にフランス産のバトンショコラを包む。
この形が、今の所一番美味しいと感じています。
でも、パンオショコラに関してはまだまだ美味しく出来そうな気がしてるので、いきなり変えるかもしれません。
乞うご期待です。
パリ時代、学生ビザでフランスに渡っていた僕は、当然学校に通わなくてはならず、マレにある語学学校に通っていました。
そこは当たり前なのですがフランス語をフランス語で教える学校で、当時フランス語がほとんど喋れなかった僕は、ちんぷんかんぷんでした。
そこで助けてくれたのが隣の席になった韓国人のスーさんでした。
彼女は日本語も英語もペラペラで、フランス人の旦那さんとしっかりコミュニケーションをとる為にフランス語を学んでいました。
僕はわからない事がある度、スーさんに日本語で質問しその度、担任のマリに日本語を使うなと怒られていました。
そんなスーさんが毎回僕にくれたのがスーパーで買ってきたパンオショコラです。
当時ビザのトラブルで働く事が出来ず、お金がない僕の事情を知っていた彼女は毎回毎回パンオショコラを買ってきて僕に渡してくれました。
パリに渡った最初の半年間はビザトラブルで働く事が出来ず本当に辛い半年間でした。
貯金もそんなにあった訳ではなかったので、どんどん減っていき、神経をすり減らしながら生活していた様に思います。
日本に帰ろうかとも思いました。
そんな僕を助けてくれ励ましてくれたのが、スーさんであり、担任のマリであり、様々な国籍の友人達でした。
彼ら彼女達がいなければ今の僕はないですし、この経験があったからこそ、今の僕があると思っています。
そんなパンオショコラですが、そのまま食べても、もちろん美味しいのですが、パリで食べさせてもらったアレンジレシピをひとつ。
パンオショコラを上下半分にカットしトースターで軽く炙る。
それをお皿に盛りお好きな果物を雑に切り、乗せ、その上からこれまたお好きなアイスをドーーーーン。
ラズベリーソースなんかあったら最高ですね。
暑い夏ですが、折角の夏ですから、普段やらない様な事を色々試してみるのも良いかもしれませんね。
そんな皆様の日常に、ウチのパン達が少しでも寄り添う事が出来たなら、こんな嬉しい事はないなーと思いながら日々パンを焼いています。
今回、長いな。